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freeeで民泊の記帳を自動化する手順|OTA入金・清掃費・自動登録ルールの実務

更新:2026年7月2日5分で読めます会計ソフト

民泊の記帳がしんどい理由は、仕訳が難しいからではなく取引の回数が多いからです。OTAからの入金、清掃の外注費、備品の購入、光熱費——月に数十件の取引を手入力していると、確定申告前に必ず破綻します。

この記事では、freee会計を使って民泊の記帳を自動化する手順を、実務でやる順番のとおりに解説します。一度仕組みを作れば、月の記帳作業は「確認して確定するだけ」の数十分になります。

本記事は一般的な導入手順の解説であり、個別の税務助言ではありません。民泊収入の所得区分(原則は雑所得)や申告書類の要否は民泊収入の確定申告ガイドを先にご確認ください。freeeの画面・機能・料金は更新されることがあります。最新はfreee公式でご確認ください。

全体像:やることは4ステップ

ステップやること所要の目安
1事業用の口座・カードをfreeeに連携30分
2OTA入金の登録ルールを決める(両建て)30分
3繰り返し取引に「自動登録ルール」を設定1時間
4月1回、未処理の明細を確認・確定月30分前後

前提として、民泊の支払いは事業用カード・事業用口座に寄せておくこと。生活費と混ざった口座を連携すると、仕分け作業が残って自動化の効果が半減します(カードをまだ分けていない人は事業用カード比較から)。

民泊の記帳を自動化する4ステップ:口座カード連携、両建てルール、自動登録ルール、月1回の確認

STEP1:口座・カードを連携する

freeeに銀行口座とクレジットカードを登録すると、明細が自動で取り込まれます。

  1. freeeにログインし、口座(金融機関・カード)の同期設定を開く
  2. 民泊の入金口座(OTAの振込先)と、経費決済用のカードを連携
  3. 初回同期で過去明細が取り込まれることを確認

つまずきポイント:連携するのは事業用の口座・カードだけにする。プライベート口座まで連携すると、無関係な明細の処理に追われます。

STEP2:OTAからの入金は「両建て」で登録する

Airbnbなどの入金は手数料控除後の金額で振り込まれることが多いため、入金額をそのまま売上にすると誤りです。「宿泊料の総額=売上」「差し引かれた手数料=支払手数料」の両建てで登録します。

例:宿泊料20,000円・ホスト手数料600円・入金19,400円 → 売上高20,000円/支払手数料600円/普通預金19,400円

freee上では、取り込まれた入金明細に対して売上と手数料を分けて登録する形になります。

詳しい仕訳の考え方は民泊の経費一覧【勘定科目つき】を参照してください。

STEP3:繰り返し取引に「自動登録ルール」を設定する

民泊の経費は毎月同じ相手・同じ内容が多いのが特徴です。freeeの自動登録ルールを使うと、2回目以降の明細が自動で処理されます。

設定しておくと効く代表例:

明細の内容勘定科目
Airbnb / Booking.com の入金売上高(+支払手数料の両建て)
清掃会社への支払い外注費
PMS・予約管理システムの利用料通信費 または 支払手数料
電気・ガス・水道水道光熱費(自宅兼用なら按分対象として別管理)
アメニティ・消耗品の定期購入消耗品費

つまずきポイント:家事按分が必要な支出(自宅兼用の光熱費など)は自動化に乗せきれません。按分の計算表は別途残し、按分後の金額で処理します。按分の考え方は経費一覧の記事で解説しています。

STEP4:月1回、未処理明細を確認して確定する

仕組みができたら、月末に一度freeeを開き、自動処理された明細をざっと確認して確定するだけです。レシートで払った少額の買い物は、その場でスマホアプリから登録する運用にすると取りこぼしがなくなります。

料金の目安

freee会計(個人事業主向け)は、スターター(年払い980円/月・税抜)、スタンダード(同1,980円/月・税抜)などのプランがあり、**30日間の無料お試し(クレジットカード登録不要)**から始められます(2026年7月7日・公式料金ページで確認)。改定されることがあるため、最新は公式とfreee料金ガイドでご確認ください。

雑所得の対応について(2026年7月7日・freee公式ヘルプで確認):freeeは確定申告書の雑所得欄への入力に対応しており、副業収入向けの入力モードもあります。ただし雑所得用の収支内訳書の作成は非対応のため、前々年の業務雑所得収入が1,000万円を超える場合は収支内訳書を別途作成する必要があります。

freee会計を無料で試す(公式サイト)

よくある質問

Q. 簿記の知識がなくても使えますか?

A. freeeは仕訳を意識させないタイプの会計ソフトで、明細への科目付けは推測・学習されます。この記事の手順(連携→両建てルール→自動登録)を作れば、簿記知識がなくても月次の記帳は回せます。

Q. マネーフォワードとどちらがいいですか?

A. 操作の考え方が異なります。比較はfreeeとマネーフォワード、民泊ホストならどっちで解説しています。

Q. 途中の月から始めても大丈夫?

A. 口座連携で過去の明細も取り込めるため、年の途中からでも遡って整理できます。ただし取引が溜まるほど初期整理が重くなるので、始めるなら早いほうが楽です。

まとめ

  • 民泊の記帳は「手入力をやめる」が正解。連携→両建てルール→自動登録ルール→月1確認の4ステップ
  • OTA入金は総額売上+手数料の両建て。入金額そのままの売上計上は誤り
  • 家事按分だけは自動化に乗らないので、計算表を別途残す
  • 仕組み化の前提は事業用カード・口座の分離。まだの人はそこから

(操作画面つきの補足は今後追記予定です。なお運営者自身の記帳はマネーフォワードで行っており、同じ考え方で仕組み化しています——比較はfreeeとマネーフォワードどっちへ)

この記事で紹介したサービス

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出典・参考

経理コンパス編集部

業務系SaaS(会計・勤怠・CRM)の利用・導入支援の経験/不動産業界での実務経験

中小企業の経理・バックオフィス担当者が、本当に自社に合うクラウドソフトを選べるように。公式情報と実際の使用感、そして制度(インボイス・電子帳簿保存法)への対応状況を、できるだけ中立に整理して発信しています。

※本記事は各サービスの公式情報および公的機関の公表資料をもとに作成しています。

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