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個人事業主・副業の事業用カード比較【用途別】|会計ソフト連携で経理も楽に

更新:2026年7月2日6分で読めます経費精算システム

個人事業主や副業で事業の支出が増えてくると、「生活費と経費が同じカードに混ざって、確定申告のときに仕分けが大変」という問題に必ずぶつかります。解決策はシンプルで、事業用のカードを1枚つくり、事業の支払いをそこに集約することです。明細がそのまま経費の一覧になり、クラウド会計ソフトと連携すれば記帳の大半が自動化されます。

この記事では、個人事業主・副業でも申し込める主要な事業用カード(ビジネスカード)を、年会費・還元率・申込書類・会計ソフト連携の4点で比較します。「最強の1枚」を決めるのではなく、あなたの状況に合う1枚を用途別に選べる構成にしました。

本記事は各カードの公式サイトで確認した情報(2026年6月30日時点)をもとにした一般的な情報提供であり、特定カードへの申込みを勧誘・保証するものではありません。年会費・還元率・特典は改定されることがあります。申込み前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。審査基準は各社非公開であり、本記事では審査の通りやすさについて断定的なことは述べません。

まず結論:用途別の選び方

  • 年会費をかけず1枚目をつくりたい → 三井住友カード ビジネスオーナーズ(永年無料)
  • 年会費無料で還元率を重視 → JCB Biz ONE(基本1.0%)
  • マネーフォワードで経理を自動化したい → マネーフォワード ビジネスカード(MF連携・基本1%)
  • freeeを使っている法人(ひとり社長) → freeeカード Unlimited(※個人事業主は対象外)

比較表(2026年6月30日時点・公式サイト確認)

カード年会費(税込)基本還元申込資格・書類会計ソフト連携
三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般)永年無料0.5%(条件達成で最大1.5%)個人事業主・副業可/本人確認書類のみあり
JCB Biz ONE(一般)永年無料1.0%(優待店で最大21倍)個人事業主・副業可/登記簿・決算書不要あり(API連携)
マネーフォワード ビジネスカード初年度無料※11%(MFサービス支払いは3%)法人・個人事業主可※2/決算書不要マネーフォワード クラウドと自動連携
freeeカード Unlimited無料最大0.5%(月50万円以上。未満は0.3%)法人専用(個人事業主は対象外)freee会計に数秒で同期

※1 2年目以降は、直前1年間に一度も利用がない場合のみ1,000円+税(利用があれば実質無料)。 ※2 副業(開業届なし)での申込可否は公式に明記がないため、申込み前に公式でご確認ください。

各カードの特徴

三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般)——年会費をかけない1枚目

  • 年会費永年無料。基本還元0.5%(200円につき1ポイント)
  • 対象の個人向け三井住友カードとの2枚持ち+対象利用で最大1.5%(対象取引の一覧は公式で要確認)
  • 申込みは満18歳以上の法人代表者・個人事業主(副業・フリーランス含む)。本人確認書類のみで、登記簿・決算書は不要
  • 会計・経費精算システムとの連携サービスあり

「事業用と生活費をまず分けたい。コストはかけたくない」という最初の1枚に向いています。還元率よりも“分けること自体の効果”(明細=経費一覧)が主目的の人向けです。

JCB Biz ONE(一般)——年会費無料で還元1.0%

  • 年会費永年無料(条件なし)で、常にポイント2倍=実質1.0%。無料帯では高水準
  • 個人事業主(フリーランス・副業含む)が対象。登記簿・決算書不要
  • モバイル即時入会(モバ即)なら顔写真付き本人確認書類のみで最短5分(支払口座は個人名義)
  • 利用可能枠は最高500万円。クラウド会計ソフトとのAPI連携に対応

「無料でつくって、経費決済の還元もしっかり取りたい」という実利重視の人に向いています。一般カードには旅行保険・空港ラウンジ等が付かない点は割り切りが必要です。

マネーフォワード ビジネスカード——経理の自動化を最優先

  • 基本還元1%。マネーフォワードのサービス支払いは3%。ポイントは1ポイント=1円で決済に充当可能
  • マネーフォワード クラウドに明細が自動連携され、経費の記帳がほぼ自動化される
  • 決算書不要の独自与信。プリペイド(事前チャージ)と与信払いの両方式、バーチャルカード発行無料
  • リアルカード2枚目以降は900円+税

すでにマネーフォワード クラウドで記帳している人には、「カード明細→自動仕訳」の流れが最短で完成する組み合わせです。会計ソフト側の使い方は関連記事「マネーフォワード クラウドの使い方」もどうぞ。

freeeカード Unlimited——freeeユーザーの法人向け(個人事業主は対象外)

  • 年会費・発行手数料無料。還元は最大0.5%(月間利用50万円以上。未満は0.3%。税金・公共料金は対象外)
  • freee会計に最短数秒で明細同期。決算書不要の独自審査、代表者の連帯保証不要
  • 申込みは法人のみ。個人事業主は対象外(個人事業主にはfreee提携の個人向けカードが別途案内されています)

freeeで法人の経理を回しているひとり社長向けの選択肢です。この記事の主対象である個人事業主・副業の方は申し込めない点にご注意ください。

番外:マイル・出張重視の上位カードという選択肢

事業が育ち、出張や高額決済が増えてきた段階では、年会費が高額な上位カード(マイル高還元・空港サービス等が付くもの)を2枚目として検討する余地があります。ただし年会費数万円〜20万円超に見合うかは年間の決済額と出張頻度次第です。まずは無料帯のカードで「分ける・自動化する」を完成させ、上位カードは回収できる規模になってからが堅実です。

事業用カード×会計ソフトで記帳を自動化する手順

  1. 事業用カードをつくり、事業の支払いをすべてそのカードに寄せる(生活費は従来のカードのまま)
  2. クラウド会計ソフト(freee会計/マネーフォワード クラウド)にカードと事業用口座を連携する
  3. よく発生する取引(仕入先・サブスク・広告費など)に自動仕訳ルールを設定する
  4. 月に一度、未処理明細を確認して確定するだけ——確定申告前の「領収書の山」がなくなります

民泊やECのように取引回数が多い事業ほど、この仕組み化の効果は大きくなります。民泊運営の経費の考え方は関連記事「民泊の経費一覧【勘定科目つき】」を参照してください。

よくある質問

Q. 副業でもビジネスカードはつくれますか?

A. 三井住友カード ビジネスオーナーズ、JCB Biz ONEは、公式サイトで副業・フリーランスを含む個人事業主が申込対象と明記されています(2026年6月30日確認)。マネーフォワード ビジネスカードの副業単独での可否は公式に明記がないため、公式サイトでご確認ください。

Q. 事業用カードの年会費や利息は経費になりますか?

A. 事業用に使っているカードの年会費は、一般に経費(支払手数料等)として扱えます。生活用と兼用している場合は事業利用分の按分が必要です。個別の判断は税理士にご確認ください。

Q. 個人カードを事業用に使うのはダメですか?

A. 禁止ではありませんが、規約上ビジネス利用を想定していないカードもあり、何より生活費と混ざって記帳・按分の手間が増えます。事業の支出が月数万円を超えてきたら、分けるメリットのほうが大きくなります。

まとめ

  • 事業用カードの最大の価値は還元率ではなく、**「経費が明細に集約され、会計ソフトで記帳が自動化される」**こと
  • 迷ったら:コスト重視→三井住友ビジネスオーナーズ/還元重視→JCB Biz ONE/MF利用者→MFビジネスカード。freeeカード Unlimitedは法人専用
  • 年会費・還元率・条件は改定されるため、申込み前に必ず公式サイトで最新情報を確認する
  • カードを分けたら、会計ソフト連携+自動仕訳ルールまでセットで設定すると効果が最大化します

事業用カードは「つくって終わり」ではなく、会計ソフトとの連携までがワンセットです。会計ソフト選びに迷っている場合は「個人事業主向け会計ソフト比較」もあわせてご覧ください。

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出典・参考

経理コンパス編集部

業務系SaaS(会計・勤怠・CRM)の利用・導入支援の経験/不動産業界での実務経験

中小企業の経理・バックオフィス担当者が、本当に自社に合うクラウドソフトを選べるように。公式情報と実際の使用感、そして制度(インボイス・電子帳簿保存法)への対応状況を、できるだけ中立に整理して発信しています。

※本記事は各サービスの公式情報および公的機関の公表資料をもとに作成しています。

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