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確定申告はスマホで完結できる?やり方と必要なもの・注意点を解説
確定申告はスマホだけで完結できるのか。結論から言えば、多くの個人事業主・フリーランス・副業会社員にとって、スマホだけで申告を終えることは現実的な選択肢になっています。方法は大きく分けて「国税庁の確定申告書等作成コーナーを使うルート」と「会計ソフトのスマホアプリを使うルート」の2つです。本記事では、それぞれのやり方と必要なもの、注意点を非専門家の方にもわかりやすく解説します。
本記事は2026年6月時点の公開情報をもとにした一般的な解説です。e-Taxやアプリの対応範囲・要件は変わる場合があるため、必ず国税庁および各社公式サイトの最新情報をご確認ください。個別の税務判断は税理士などの専門家にご相談ください。
スマホで確定申告を完結させる2つのルート
スマホ申告には大きく2つの方法があります。1つ目は、国税庁が提供する「確定申告書等作成コーナー」をスマホのブラウザで開き、画面の案内に沿って申告書を作り、e-Tax(国税の電子申告システム)で送信する方法です。マイナンバーカードを使って本人確認をする「マイナンバーカード方式」が基本となります。
2つ目は、freeeやマネーフォワード クラウド確定申告といった会計ソフトのスマホアプリを使い、日々の記帳から申告書の作成、e-Taxでの送信までをアプリ内で行う方法です。両者の向き不向きを表に整理します。
| 比較項目 | 国税庁の作成コーナー+e-Tax | 会計ソフトのスマホアプリ |
|---|---|---|
| 費用 | 無料 | 無料プラン〜有料プラン(ソフトによる) |
| 向いている人 | 医療費控除やふるさと納税など申告内容がシンプルな人 | 事業所得があり日々の記帳が必要な人 |
| 記帳機能 | なし(数字は自分で集計して入力) | あり(レシート撮影や口座連携で自動化) |
| 青色申告の決算書作成 | 自分で数字を用意する必要がある | 記帳データから自動作成できる傾向 |
| 操作の流れ | 申告期に一気に入力 | 日頃の記帳の延長で申告まで進める |
会社員の還付申告(払いすぎた税金を取り戻す申告)のように内容がシンプルなら国税庁ルート、事業の収支を集計する必要があるなら会計ソフトルート、というのが大まかな目安です。
スマホ申告に必要なものを準備する
どちらのルートでも、e-Taxで送信するには一般に次のものが必要とされています。
- マイナンバーカード(数字4桁の利用者証明用パスワードと、英数字の署名用パスワードを覚えているか確認)
- マイナンバーカードの読み取りに対応したスマホ
- マイナポータルアプリ(本人確認や証明書データの取得に使うことが多い)
- 収入や控除の資料(源泉徴収票、控除証明書、医療費の明細など)
マイナポータル連携を使うと、生命保険料控除の証明書などのデータを自動で取り込める場合があり、入力の手間が減ります。ただし対応している証明書の種類は年度や発行元によって異なるため、最新の対応状況は国税庁のサイトで確認してください。パスワードを忘れている・ロックされている場合は市区町村の窓口での手続きが必要になることがあるので、申告期の直前ではなく早めに確かめておくのが安全です。
会計ソフトのスマホアプリでできること
会計ソフトのアプリは年々機能が広がっており、一般的に次のような流れをスマホだけで進められるようになってきています。
- レシートや領収書をカメラで撮影して経費として取り込む
- 銀行口座やクレジットカードを連携し、取引明細を自動で取得する
- 取り込んだ取引に勘定科目(経費の分類項目)を割り当てて記帳する
- 質問に答える形式で確定申告書や青色申告決算書を作成する
- マイナンバーカードを使ってe-Tax送信まで行う
freeeもマネーフォワード クラウド確定申告も、スマホアプリからの申告書作成・e-Tax送信に対応を進めている代表的なサービスです。ただし、対応する申告の種類や帳票の範囲はソフトのプランや年度によって異なるため、契約前に必ず各社公式サイトで最新の対応範囲を確認してください。どちらが自分の働き方に合うか迷う場合は、当サイト「経理コンパス」の無料診断で、収入の種類や取引量からおおよその相性を確認してみるのも一つの方法です。
スマホ申告に向く人・パソコンの方が良い人
スマホ申告は便利ですが、全員に最適とは限りません。目安を表にまとめます。
| タイプ | おすすめの環境 | 理由 |
|---|---|---|
| 副業収入が少額・還付申告のみ | スマホで十分 | 入力項目が少なく画面が小さくても困りにくい |
| フリーランスで取引数が月数十件程度 | スマホ中心+必要に応じてパソコン | アプリの自動取込で日常処理はスマホで完結しやすい |
| 取引量が多い事業者 | パソコン推奨 | 大量の仕訳の確認・修正は大きな画面の方が効率的 |
| 不動産所得や譲渡所得など複数の所得がある | パソコン推奨(専門家への相談も検討) | 入力項目が複雑で、スマホ対応の範囲外となる場合がある |
多くの会計ソフトはスマホとパソコンでデータが共通なので、「日常はスマホ、申告前の最終確認はパソコン」という併用も現実的です。
スマホ申告の注意点
スマホで完結させる場合も、次の点には注意が必要です。
第一に、控除証明書の扱いです。e-Taxで申告すると一部の証明書は提出を省略できる場合がありますが、省略した書類にも一定期間の保存義務が定められているのが一般的です。捨てずに保管してください。
第二に、青色申告特別控除の65万円控除です。65万円の控除を受けるには、複式簿記(取引を借方・貸方の両面で記録する方法)での記帳に加えて、e-Taxによる電子申告または電子帳簿保存などの要件を満たす必要があるとされています。紙で提出すると控除額が下がる可能性があるため、スマホからのe-Tax送信はこの点でも有利です。要件の詳細は国税庁の最新情報で必ず確認してください。
第三に、提出期限です。所得税の確定申告は例年2月中旬から3月中旬が申告期間とされています。期限間際はe-Taxが混み合うこともあるため、余裕を持って送信しましょう。
最後に実務的なアドバイスです。申告期にまとめて作業すると、レシートの山と数か月分の明細を前に挫折しがちです。日頃からアプリでレシートを撮影し、口座連携で取引を取り込んでおけば、申告期にやることは「内容の確認と送信」だけに近づきます。スマホ申告の最大のコツは、申告期ではなく普段の記帳習慣にあります。
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まとめ
- スマホ申告のルートは「国税庁の確定申告書等作成コーナー+e-Tax」と「会計ソフトのスマホアプリ」の2つで、申告内容のシンプルさで使い分ける
- 必要なものはマイナンバーカード、読み取り対応スマホ、マイナポータルアプリ、収入・控除の資料が基本
- 会計ソフトアプリはレシート撮影や口座連携からe-Tax送信まで対応が進んでいるが、対応範囲は各社公式サイトで最新情報の確認が必須
- 取引量が多い人や複数の所得がある人はパソコン併用や専門家への相談が無難
- 青色申告65万円控除には電子申告等の要件があり、日頃からアプリで記帳しておくと申告期の負担が大きく減る
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