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無料で使える会計ソフトはある?無料プラン・無料体験を徹底比較

更新:2026年6月11日6分で読めます会計ソフト

無料で会計ソフトを使いたい、できればお金をかけずに確定申告まで済ませたい――そう考える個人事業主や小規模法人の方は少なくありません。結論からお伝えすると、「完全無料で使い続けられるソフト」と「一定期間だけ無料で試せる有料ソフト」は性質がまったく異なり、ご自身の申告の種類(白色申告か青色申告か、個人か法人か)によって最適な選び方が変わります。本記事では、無料で始められる代表的な会計ソフトを中立的に比較し、無料にこだわりすぎる場合の落とし穴と、有料へ切り替えるタイミングの目安まで整理します。

本記事は2026年6月時点の公開情報をもとにした一般的な内容です。料金・無料枠・機能は改定されることがあるため、利用前に必ず各社公式サイトで最新情報をご確認ください。税務上の判断が必要な場合は税理士などの専門家にご相談ください。

「完全無料」と「無料体験・無料プラン」はまったく別物

まず押さえておきたいのが、「無料で使える会計ソフト」と一口に言っても、大きく2つのタイプに分かれるという点です。

1つ目は「完全無料(または無償施策)型」です。期間の制限なく無料で使い続けられることをうたうタイプで、個人の白色申告向けサービスなどに見られます。ただし一般的に、機能の範囲が限定されていたり、サポート(操作の問い合わせ窓口)が有料プラン利用者向けに限られていたりする傾向があります。

2つ目は「無料体験・無料お試し型」です。本来は有料のソフトを、一定期間または一定の条件下で無料で試せるタイプです。クラウド会計の大手であるfreee会計やマネーフォワード クラウドはこの方式を採用しており、体験期間中は有料プランに近い機能を確認できるのが一般的です。ただし、無料のまま使い続けると機能が制限されたり、確定申告書類の出力など重要な機能が有料プラン限定だったりする場合があります。

タイプ想定される位置づけ注意したい点
完全無料・無償施策型白色申告など比較的シンプルな申告向け機能・サポート・将来の制度対応に限界がある場合がある
無料体験型有料ソフトの導入前のお試し期間終了後は有料。無料のままでは申告書類の作成・出力に制限がかかることがある
無料プラン併設型取引件数が少ないうちのスモールスタート件数や機能の上限を超えると有料プランへの移行が前提になる

「無料」という言葉だけで選ぶと、確定申告の直前になって「この機能は有料だった」と気づくことになりかねません。どのタイプの無料なのかを最初に見極めることが大切です。

無料で始められる代表的な会計ソフト3つを比較

無料で始められる選択肢として、多くの方が候補にする3つのサービスを比較します。いずれも内容は変更されることがあるため、最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。

サービス無料で使える範囲の一般的な傾向向いている人
やよいの白色申告 オンライン白色申告向けの機能を無償で提供する施策が知られている。サポート付きプランは別途用意される傾向とにかく費用をかけずに白色申告を済ませたい個人事業主
freee会計一定期間の無料お試しが用意される傾向。質問に答える形式で申告書類を作れる操作性が特徴簿記(帳簿づけのルール)の知識に自信がなく、画面の案内に沿って進めたい人
マネーフォワード クラウド一定期間の無料お試しが用意される傾向。銀行口座やクレジットカードとの連携機能が充実取引明細の自動取り込みで入力の手間を減らしたい人、将来の法人化も視野に入れる人

やよいの白色申告 オンラインは、白色申告に必要な範囲を無償で使える施策が続いてきたことで知られ、「会計ソフト 無料」で探す方の有力な選択肢です。一方で、青色申告(最大65万円の特別控除が受けられる申告方式)に対応するには、青色申告向けの別サービスが必要になる点には注意が必要です。

freee会計とマネーフォワード クラウドは、無料お試し期間中に実際の取引データを入力して操作感を確かめ、納得してから有料プランに進む、という使い方が基本です。無料期間や無料枠の条件は時期によって変わるため、登録前に公式サイトで最新情報を確認してください。

無料にこだわりすぎる3つのリスク

無料で済ませたい気持ちは自然ですが、無料を最優先にした結果、かえって時間やお金を失うケースがあります。

第一に、「確定申告直前の機能不足」です。日々の帳簿づけは無料の範囲でできても、申告書類の作成・出力やサポートへの質問が有料限定だった、というパターンは典型的です。申告期限の直前に発覚すると、選択肢がないまま課金するか、手作業で書類を作り直すことになります。

第二に、「データ移行の手間」です。会計データは形式がソフトごとに異なるため、あとから別のソフトに乗り換える際、過去の仕訳(取引の記録)をそのまま引き継げないことがあります。1年分の取引を入力し直す手間を考えると、最初から長く使えるソフトを選ぶほうが結果的に安くつく場合があります。

第三に、「制度対応の遅れ」です。インボイス制度(適格請求書の保存方式)や電子帳簿保存法(帳簿・書類を電子データで保存する際のルール)への対応は、有料ソフトでは標準的に進んでいますが、完全無料のソフトでは対応範囲が限られることがあります。制度の詳細は国税庁の公式情報も併せて確認すると安心です。

無料から有料へ切り替えるタイミングの目安

では、いつまで無料で粘り、いつ有料に切り替えるべきでしょうか。一般的な目安は次のとおりです。

  • 白色申告から青色申告に切り替えるとき。青色申告の65万円控除を狙うなら、複式簿記(取引を2面から記録する方式)に対応した有料プランの利用が現実的です。控除による節税額がソフト代を上回ることも多く、費用対効果を計算する価値があります。
  • 取引件数が増えて手入力がつらくなったとき。銀行口座やカードの自動連携は有料プランの中心機能であることが多く、月数百件の取引があるなら自動化の恩恵は大きくなります。
  • 消費税の課税事業者になったとき、またはインボイス発行が必要になったとき。税区分の管理が複雑になるため、ソフトの支援機能が重要になります。
  • 法人化したとき。法人の決算書類は個人より要件が厳しく、無料の範囲で完結させるのは難しいのが実情です。

ご自身がどの段階にいるか迷う場合は、当サイト「経理コンパス」の無料診断もご活用ください。いくつかの質問に答えるだけで、事業の状況に合ったソフトのタイプを整理できます。

タイプ別おすすめの考え方

最後に、状況別の考え方をまとめます。

  • 「白色申告で、とにかく無料で済ませたい」方は、やよいの白色申告 オンラインの無償施策をまず確認するのが近道です。ただしサポートの有無と、将来青色申告に移る可能性は意識しておきましょう。
  • 「青色申告で65万円控除を狙う」方は、無料お試しを使ってfreee会計やマネーフォワード クラウド、弥生の青色申告向けサービスを実際に触り比べ、操作に迷わないものを有料で契約するのが堅実です。控除の節税効果を考えれば、ソフト代は回収しやすい投資といえます。
  • 「法人」の場合は、完全無料での運用は現実的ではないため、無料お試し期間を「自社の経理フローに合うかの検証期間」と位置づけ、決算や税理士との連携のしやすさで選ぶことをおすすめします。

無料お試しは複数を並行して登録し、同じ取引を入力して比べると違いが体感しやすくなります。

freee会計を無料で試す(公式サイト)

マネーフォワード クラウド確定申告を無料で試す(公式サイト)

弥生のオンラインシリーズを試してみる(公式サイト)

まとめ

  • 「完全無料のソフト」と「無料体験付きの有料ソフト」は別物。どのタイプの無料かを最初に見極める。
  • 白色申告ならやよいの白色申告 オンラインの無償施策、有料ソフトの検討ならfreee会計・マネーフォワード クラウドの無料お試しが代表的な選択肢。
  • 無料の範囲・期間は変更されることがあるため、必ず各社公式サイトで最新情報を確認する。
  • 無料にこだわりすぎると、申告直前の機能不足・データ移行の手間・インボイスや電子帳簿保存法への対応漏れというリスクがある。
  • 青色申告への切り替え、取引件数の増加、課税事業者化、法人化が有料プラン移行の代表的なタイミング。

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無料トライアルや資料請求ができるサービスです。詳しい料金・機能は各公式サイトでご確認ください。

経理コンパス編集部

業務系SaaS(会計・勤怠・CRM)の利用・導入支援の経験/不動産業界での実務経験

中小企業の経理・バックオフィス担当者が、本当に自社に合うクラウドソフトを選べるように。公式情報と実際の使用感、そして制度(インボイス・電子帳簿保存法)への対応状況を、できるだけ中立に整理して発信しています。

※本記事は各サービスの公式情報および公的機関の公表資料をもとに作成しています。

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