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freee会計を法人で使う完全ガイド|記帳・決算・申告と始め方

更新:2026年6月18日7分で読めます会計ソフト

クラウド会計ソフト「freee会計」は、個人事業主だけでなく法人でも広く使われています。法人で使う場合、銀行口座やクレジットカードと連携した日常の記帳だけでなく、決算書の作成や法人税の申告までを一つの流れでこなせるのが大きな特徴です。一方で、勘定科目の設計や決算の最終確認など、法人ならではの注意点もあります。この記事では、法人でfreeeを使い始める初期設定から、日常の記帳、決算・法人税申告の流れ、個人向けとの違い、税理士との連携までを、経理担当者の目線で順を追って整理します。

料金プラン・対応機能・税制度は改定されることがあります。本記事は一般的な流れの解説であり、最新の料金や仕様は必ずfreee公式サイトで、税務・会計の取り扱いは国税庁の情報や顧問税理士・公認会計士などの専門家にご確認ください。法人の決算・申告は誤りが影響しやすいため、最終判断は専門家への確認をおすすめします。

法人でfreeeを使うとできること

freee会計の法人プランは、日々の取引入力から決算・申告までを一気通貫で扱えるよう設計されています。具体的には、次のような業務をカバーします。

  • 銀行口座・クレジットカード・電子マネーの明細を自動取得して記帳
  • 請求書や経費精算、給与計算との連携によるデータの一元化
  • 月次での試算表・推移表の自動集計
  • 決算書(貸借対照表・損益計算書など)の作成
  • 法人税・地方税・消費税の申告書類の作成補助とe-Taxへの連携

法人は個人事業主と比べて取引量が多く、関係者も増えます。手作業の転記を減らし、数字をリアルタイムで把握できる点が、クラウド会計を法人で導入する最大のメリットといえます。クラウド会計そのものの考え方を整理したい場合は、クラウド会計ソフトの仕組みと比較もあわせて確認すると、自社に合うかどうかの判断材料になります。

法人向けと個人向けの違い

同じfreeeでも、法人向けと個人事業主向けでは扱う書類や機能が異なります。混同しやすいので、主な違いを表で整理します。

項目法人向け個人事業主向け
最終的な成果物決算書・法人税申告書確定申告書(青色申告決算書など)
申告先の税法人税・法人住民税・法人事業税・消費税所得税・消費税
会計期間自由に設定した事業年度原則として1月〜12月
想定ユーザー経理担当・経営者・複数名運用本人中心の運用
勘定科目役員報酬や法人税等など法人特有の科目事業主貸・事業主借などが中心

法人は事業年度を自由に設定でき、決算のタイミングも会社ごとに異なります。また「役員報酬」「法人税等」といった法人特有の勘定科目を扱う点も、個人とは大きく違います。基本的な操作感を先に知っておきたい方は、freeeの基本的な使い方で画面の流れをつかんでおくと、法人設定もスムーズです。

法人でのfreee初期設定の手順

法人でfreeeを使い始めるときは、最初の設定が後の作業効率を大きく左右します。次の順番で進めると、抜け漏れが起きにくくなります。

  1. アカウント登録とプラン選択:法人向けプランを選び、会社情報(会社名・法人番号・事業年度)を登録します。プラン内容や料金は変わることがあるため、公式サイトで最新をご確認ください。
  2. 事業年度の設定:自社の決算月に合わせて会計期間を正しく設定します。ここを誤ると、後の試算表や決算がずれてしまいます。
  3. 口座・カードの連携:法人名義の銀行口座や法人クレジットカードを連携し、明細を自動取得できるようにします。
  4. 開始残高の入力:前期からの繰越がある場合は、貸借対照表の各科目の期首残高を登録します。設立初年度なら資本金などを入力します。
  5. 勘定科目と消費税区分の確認:自社の業種に合わせて科目を追加・整理し、消費税の課税・免税区分や経理方式(税込・税抜)を設定します。
  6. 権限とメンバー設定:経理担当・承認者・税理士など、関わる人ごとに適切な閲覧・編集権限を割り当てます。

初期設定の段階で迷ったら、無料体験で実際の画面を触りながら確認するのが確実です。法人向けプランの機能や操作感は、freeeの法人向けプランを無料で試すことで、契約前に自社の運用に合うかを判断できます。

日常の記帳の進め方

初期設定が終われば、日々の記帳は次のサイクルで回ります。

  1. 明細の自動取得を確認:連携した口座・カードの取引が自動で取り込まれます。
  2. 勘定科目の登録(自動仕訳):取り込まれた取引に科目を割り当てます。一度ルールを登録すると、次回から似た取引は自動で提案されます。
  3. 証憑(しょうひょう)の保存:領収書や請求書をスマホ撮影やファイルでアップロードし、取引に紐づけます。電子帳簿保存法への対応もここで意識します。
  4. 月次での締めと確認:月末に試算表を確認し、残高のズレや未処理の取引がないかをチェックします。

法人では複数名で入力することが多いため、「誰が・いつ・何を登録したか」を権限と運用ルールで明確にしておくと、月次の締めが安定します。導入後の実際の使い勝手や評価が気になる場合は、freeeの評判・レビューも参考になります。

決算と法人税申告の流れ

法人にとって一年の山場が決算と申告です。freeeでは日常の記帳データをもとに、次の流れで進められます。

  1. 決算整理仕訳:減価償却、未払費用・前払費用、棚卸資産などを計上し、その期の損益を正しく確定させます。
  2. 試算表の最終確認:各勘定科目の残高に不自然な点がないかを点検します。
  3. 決算書の作成:貸借対照表・損益計算書・株主資本等変動計算書などを自動で集計・作成します。
  4. 法人税等の申告書類の作成:法人税・地方税・消費税の申告に必要な書類の作成を補助します。
  5. e-Taxでの電子申告と納税:作成したデータを電子申告に連携し、納税まで進めます。

ここで重要なのは、freeeはあくまで作業を効率化する道具であり、税額の最終判断は専門知識を要するという点です。法人税の計算は別表の調整など個人の確定申告より複雑で、判断を誤ると追徴のリスクもあります。決算・申告の最終確認は、顧問税理士や公認会計士などの専門家に依頼するのが安全です。

税理士との連携

freeeの強みの一つが、税理士との連携のしやすさです。クラウド上で同じデータを共有できるため、紙の帳簿や会計データの受け渡しが不要になります。

  • 同じデータをリアルタイムで共有:経理担当が入力したデータを、税理士がその場で確認・修正できます。
  • 役割に応じた権限設定:税理士には決算・申告に必要な範囲の権限を付与できます。
  • 月次のチェックがしやすい:毎月の試算表を共有しておくと、決算前のまとめての確認負担が減ります。

「自社で日常の記帳をして、決算と申告は税理士に任せる」という分担は、コストと正確性のバランスが取りやすく、多くの法人で採用されています。freee対応の税理士を探したい場合は、freeeの提携税理士の仕組みも公式サイトで確認できます。実際の運用イメージを固めたい方は、freeeの法人向けプランの無料体験で自社の経理フローに当てはめて試すとよいでしょう。

よくある質問

法人でfreeeを使うのに簿記の知識は必須ですか。

自動仕訳や科目の提案機能があるため、基本的な日常記帳は簿記の専門知識がなくても進めやすい設計です。ただし、決算整理や法人税の調整は専門的な判断を伴うため、簿記の基礎知識があると安心で、最終的には税理士の確認を受けることをおすすめします。

個人事業主から法人化した場合、freeeのデータは引き継げますか。

法人と個人は別の会計主体となるため、法人化の際は法人用に新たに会計を立ち上げ、期首残高を設定するのが基本です。引き継ぎや移行の具体的な方法は状況によって異なるため、公式サイトの案内や税理士に確認してください。

freeeだけで法人税の申告まで完結できますか。

freeeは決算書や申告書類の作成を補助し、e-Taxへの連携にも対応しています。ただし税額の妥当性や別表の調整など、専門的な判断が必要な部分は残ります。申告内容の最終確認は税理士などの専門家に依頼するのが安全です。

料金プランはどれを選べばよいですか。

法人の規模や必要な機能(経費精算・申告対応など)によって適したプランは変わります。料金や機能は改定されることがあるため、最新の内容はfreee公式サイトでご確認のうえ、無料体験で実際に試して判断するのが確実です。

まとめ

  • freee会計の法人プランは、日常の記帳から決算書作成・法人税申告までを一気通貫で扱える。
  • 法人向けは事業年度を自由に設定でき、役員報酬や法人税等など法人特有の科目を扱う点が個人向けと異なる。
  • 初期設定では事業年度・口座連携・開始残高・消費税区分・権限設定を最初に正確に行うことが重要。
  • 決算と法人税申告はfreeeで効率化できるが、税額の最終判断と申告内容の確認は税理士など専門家に任せるのが安全。
  • 料金やプラン内容は改定されるため最新は公式サイトで確認し、無料体験で自社の経理フローに合うかを見極めるとよい。

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経理コンパス編集部

業務系SaaS(会計・勤怠・CRM)の利用・導入支援の経験/不動産業界での実務経験

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